金森重樹の不動産投資コラム 第6章:エリアマーケティング

第116回:ここがおかしい日本の不動産投資2「取得物件の出口」

ファンドが取得した物件には、どんな出口があるんですか?

空井さん

よくあるファンドのパターンは、とにかく金余りの現在の状況に任せて、まず私募ファンドで買い、ある程度アセットが積み上がったところで、J-REIT成りというパターンで「最終的に個人投資家に売りつけて逃げる」という戦略です。

結局「プロが素人をカモにする」という、いつか来た道のNewバージョンというシナリオが考えられます。

金森

確かに、不動産業界は情報の非対称が顕著な分野ですから、マスコミが「今がブーム」とか煽って「素人が買いついた時が、業者にとっては絶好の逃げ場」というケースは、何度も繰り返されてきていますね。

空井さん

ファンドの物件取得担当者は、ノルマが有って、買うのが仕事ですから「とにかく買ってしまえ」ということに走りがちです。Bitで落札している担当者自身も「高いな」と思いながらも、一度走り出すと止まれないのです。ですから、ファンドが2005年以降に取得した物件は要注意です。

明らかに高い価格で購入してるケースが、多々見受けられます。

金森

今のファンドが、物件を取得している価格は、異常だということですね。

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