第101回：小地域簡易将来人口推計システム1「人口構造シミュレーションシステム」

小地域簡易将来人口推計システムというものがあります。

これは、ユーザーの設定した将来の出生率に基づいて、最長2100年（平成112年）までの人口構造を簡易に推計するシミュレーションシステムで、市区町村などの小地域の将来人口を推計し、グラフや人口ピラミッドを作図することもできます。

これらの統計資料を見ていただければ分かりますが、東京でも人口が減少しているエリアもあります。

また、総務省の住宅・土地統計調査をみても、東京都より空室率が低い都道府県などいくらでもあります。

つまり、東京都＝人口が減少しない・空室率が少ない
という公式は、全く成り立たないということが、お分かりだと思います。

「東京の物件だったら、空室リスクがないから」
「東京だったら、これからも人口が減らないから」

という人間は、勝手にイメージで物事の判断をしている人間ですから、華やかにデザイナーズ系インテリアで飾られたワンルーム業者のモデルルームにでもいって、将来の年金生活のイメージを膨らませて騙されてください。

イメージは大衆を操作するための、まやかしの道具に過ぎません。

数字で物事を判断できない人間は、確実に地獄を見ます。