金森重樹の不動産投資コラム 第5章:RCはアクセル、木造はブレーキ

第97回:利回り星人が如何に愚かなことか

以上、述べてきたことで「利回りに拘ることが、如何に愚かなことなのか」について、お分かりになったと思います。

利回りというのは、本来リスクプレミアム(リスクに対するリターンの増加分)です。

利回りが高ければ、それに越したことはありませんが、リスクが同じなのに利回りだけが高いということはあり得ません。

不動産投資のコツは「高利回りの物件を、何とか捜し出して買い続けること」ではなく「如何に利回りが低い物件の管理コストの削減、稼働率の向上、賃料単価の上昇などのバリューアップを図って(内部成長)、レバレッジによって物件を取得しながら、収益率を高めていくか(外部成長)」にあります。

投資用不動産を5棟、10棟と取得していくにあたって、外部成長ばかりに目を奪われて、足元の自分の物件の内部成長を充分に図らず、取得してから収益率が減少するままにまかせているのでは、いずれは資金調達も出来なくなってしまいます。

キャッシュフローの増加は、新規物件の取得によるものばかりとは限りません。

もういい加減、利回り星人はやめませんか。

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